歯科で痛みというと虫歯、歯周病による痛み(歯原性歯痛)がほとんどです。それ以外でも
などの原因でも歯の痛みはおきます。
歯が痛くて治療したのに痛みがとれない、痛くて歯を抜いたが余計に痛くなったなど・・・通常通りの歯科治療をしても治りません。
何かしらの治療をしないと、医院は収入につながらないので、原因が明確でなくても、被せ物のやり直しをしたり、
抜歯する必要のない歯を抜いてしまったり、痛みが広がって抜歯する歯を増やしたりと誤診の場合もあるので注意が必要です。
9割は女性で、平均発症年齢55歳、歯科治療は無効で、むしろ繰り返すことで悪化する可能性もあります。
奥歯が1日中痛い、ジリジリ痛い、ガクガク歯が震える、熱いものがしみる、痛みのきっかけが思い当たらない、
口の中の苦み・違和感など急性歯根膜炎と非定型歯痛は非常に似た症状ですので問題が生じることがあります。
脳内の神経ネットワークが、ストレスや過去の不快な経験によって、痛みを感じるバイパスが変化して起こる、
痛みの感覚を調節できない状態です。
三叉神経の圧迫が、口腔異常感や口腔内セネストパチー(体感幻覚症)にも影響を及ぼしているのではないかと言われています。
アミトリプチリン、アリピプテゾルの併用が有効であるという論文もありますが、まだ、口腔顔面痛の分野は歴史が浅く、専門医も
少なく、歯科医師は処方すらできないのが現状です。
患者の中に、このようなケースがあることを常に念頭に置いて、適切に診療にあたることを再確認、理解して、長期の苦しみから
1日も早く解放してあげられるようさらなる研究が進むことを期待します。
2022年02月17日 10:00