日本人の10%が骨粗しょう症? ビスフォスフォネート製剤(BP) 抜歯禁忌?
骨密度の低下により骨粗しょう症にかかっている日本人は、10%(1,000万人)近くいるそうです。たかが骨折と思っていませんか?
大腿骨骨折で寝たきり状態になる方もいますが、1年後には10%、5年後には50%の方が亡くなっています。
ビスフォスフォネート(BP)は、骨粗しょう症治療の第一選択薬です。
重篤な副作用として、顎骨壊死(顎の骨がくさる)の発症が問題視されてきました。
今までは、BPを投与されている患者には、抜歯をしないことが一般的でした。
抜歯を避けることで、顎骨壊死を防げると思われていました。(誤解でしたが)
それが今回、今までの常識が180度転換させる研究結果が発表されました。
抜歯を避けることが、逆に顎骨壊死の発症リスクを増加させてしまうそうです。
BPを投与されている患者は、歯周病や根尖病巣などの感染源になる歯がある場合、積極的に抜歯した方が
顎骨壊死を予防できます。
BPの休薬もすることなく、必要ながん治療や歯科治療を並行して行うことが出来る可能性が示されました。
2021年12月11日 11:00