アポロニア 歯の守護神 聖アポロニア
ローマ帝国時代、キリスト教徒は、帝国の信仰を拒否したことで迫害を受けていました。アレキサンドリアのアポロニアという女性は、燃えるような信仰心を持ち、歯をすべて引き抜かれる極めて残忍な拷問を受けながらも、
その堅い信念は変わらず、自ら火に飛び込むことで、自身の信仰を貫きました。
火に焼かれながらも、『歯痛に悩む人が、私の名前を唱えれば、その苦痛から逃れられるであろう』と、叫んだと信じられています。
それ以降、その信念を讃えて歯の守護神として崇拝されるようになりました。
肖像画には、手に歯を抜く道具(鉗子)が歯と一緒に描かれています。
2021年11月25日 10:00