妊婦さんの歯科治療 妊娠すると歯が悪くなる 低体重児早産
妊娠中は、つわりで歯を磨くのが難しかったり、女性ホルモンの影響で虫歯菌や歯周病菌が増えやすくなります。『妊娠すると歯が悪くなる、歯ぐきが腫れる』とよく言われるのは本当のことです。
妊娠中に歯科治療を受けて大丈夫なのだろうかと不安になる方も多くいらっしゃると思います。
不安① 麻酔(注射)は打って大丈夫か?
無痛分娩や帝王切開に使われる同じ麻酔薬なので、妊娠中問題なく使用できます。
不安② レントゲン写真を撮っても大丈夫か?(被曝が心配)
当院では、デジタルで撮影するので被曝量は最も少ないため心配いりません。
また、撮影時は、防護エプロンを着るので、胸部・腹部の被曝量をさらに減らせます。
日本人が1年間に浴びる自然放射線量・・・・・・・・2.4m㏜(ミリシーベルト)
パノラマレントゲン写真1枚(顎全体の写真)・・・・0.01m㏜
デンタルレントゲン写真1枚(歯1本の写真)・ ・・・0.006m㏜
産婦人科診療ガイドラインによると、50m㏜未満の放射線量であれば、赤ちゃんへの影響はないとされています。
不安➂ 薬
飲まないに越したことはないですが、比較的安全性が高いとされる薬を、その効果が赤ちゃんへの影響を
上回ると判断した時に限り、必要最小限の処方をいたします。
妊娠中でも通常の歯科治療は受けられます。特に、重度の歯周病をもっていると、低体重児早産の可能性も高くなるので
早めに受診して、体調に合わせて治療を受けましょう。
2021年07月01日 17:00