インプラント専門医による失敗 肩書は信用できる?
日本人は、とにかく肩書や資格に弱い方が多いです。専門医の資格があれば安心してしまい、何となく腕もいいと思ってしまう。
博士号・・・研究の実績であり、技術力とは無関係。その分、臨床経験が少ない
専門医・認定医・・・取得が容易なものが多い
厚労省が認めている専門医は、歯周病専門医、口腔外科専門医、放射線専門医、麻酔科専門医、小児歯科専門医の5つのみです。
インプラント専門医を表示することは違法なので、むしろホームページの載っていたら警戒した方が良いと思います。
待合室に【インプラント専門医】の認定証やその他の資格・肩書が飾ってあっても、安易に信用するのは危険です。
これらの認定証には、1日の研修で取れてしまうものや、お金(学会費)を払えば発行してもらえるものがほとんどです。
取得する目的は、権威性を使って患者をたくさん集めて回転率を上げて回すためです。
肩書きや資格だけでは、実力はわからないので、治療をしているんだ程度に留めておくといいと思います。
インプラント専門医在籍、経験豊富を謳っている医療法人が新卒、未経験者を募集して、彼を専門医と称して手術を担当させている医院さえあります。
インプラント専門医によるサイナスリフト、インプラント埋入後のCT画像です。
このような状況でも、インプラントは機能していますが、サイナスリフトをしたにもかかわらず、骨再生は全く出来ておらず、
副鼻腔炎の症状もみられます。当院に相談に来るまで自分の歯の状態を知らずに何年もメインテナンスに通院されていました。
定期的にCTを撮ったら、見せてもらうことをお勧めいたします。インプラントが何の違和感もなく機能していても、このような状況になっていることもありますので。(保証期間内であればいいのですが)
2021年09月30日 10:00